| Home
概要
Cabri ll Plus
Bid Specifications / ll Plus
新バージョンCabri UPlus のPlusとなった機能について,
主だったものを説明します。
2x^2−1, 3x+y, sin(x) などの数式を作成し,x や y の値を指定することにより,それらの式の値を求めることができます。 変数にはアルファベットa, b, c, ・・・, z が使えます。式は,多項式(x^2+1),三角関数(sin(x)),逆三角関数(arcsin(x)),指数関数(exp(x)),対数関数(log(x),ln(x)),ルート(sqrt(x)),絶対値(abs(x)),パイ(pi) など,計算ツールで使用できる関数が使えます。 式の作成には,式の作成ツール(右から2番目のボタン)を使います。式の値を求めるときは,式の利用ツール(右から3番目のボタン)を使い,式と代入する数値を指定します。
1変数の式を指定すれば,そのグラフを描くことができます。 グラフにするには,式の利用ツール(右から3番目のボタン)を使います。式と軸 (x 軸または y 軸) を指定します。
求めた軌跡を元にして,さらに軌跡を求めることができます。右の図は,軌跡として放物線を求めた後,その放物線上を動く半径1の円の包絡線を求めたものです。軌跡ツール(左から5番目のボタン)を使います。
軌跡は,その方程式を求めることができます。方程式は6次以下のx, y の代数曲線で表されます。方程式と座標ツール(右から3番目のボタン)を使います。
点,線分,三角形,四角形,背景 (バックグラウンド) には,長方形のイメージ図 (BMP, GIF, JPG形式のファイル)を貼り付けることができます。線分,三角形,四角形に貼り付けた画像は端点や頂点を動かすことにより変形することができます。 貼り付ける仕方は,ポインタツールを選択した後,たとえば点にカーソルを持っていき,カーソルメッセージ「この点」が表示されたところで右クリックをすると,画像を貼り付けるメニューが表示されます。そこで,ファイルから貼り付けたい画像を選択します。画像を削除するには,右クリックすれば削除するメニューが表示されるので,それを選択します。
この例では図版が小さいですが、
地球と月を貼り付けた例です。
直線の一部だけを表示することができます(スマートライン機能)。特に,複雑な図では,直線の必要部分のみ表示できるので,すっきりと表示できます。 右の図は,三角形の外接円上の点P から三角形の辺またはその延長上に引いた3本の垂線の一部を表示したものです。 この設定は,オプション>環境設定>スタイル の直線,線分,半直線の項目で,「線の一部表示」で長さを1cmと指定します。
作図の1つ1つのステップをそれぞれ図面(fig ファイル)として保存することができます。その図がどのように作図されたかが分かります。アニメーションファイルを作成するのにも有効です。 印刷する際,作図の1つ1つのステップを2画面,4画面,8画面,16画面とまとめて印刷することができます。 これらの設定は記録メニューに用意されています(作図記録を開始,作図記録を読み込む,作図記録を印刷など)。
マルチアニメーションの仕方がより使いやすくなりました。アイコンのボタンを使って,バネを付けたり(クリックします。左上アイコン),はずしたり(右上),アニメーションを開始/終了したり(左下),元の状態に戻したり(右下)します。開始はEnterキー,終了は任意の場所でクリックしてもかまいません。 バネを付けるときは,単にクリックします(Cabri GeometryUではドラッグ&ドロップでした)。バネが現れますから,適当なところでもう一度クリックしてバネの長さを決めます。
Cabri GeometryUでは,数値ぶんの転送ツールを使いましたが,Plus ではコンパスツールを使います。使い方は,まずはじめに半径となる長さを指定し (線分自身,2点,あるいは数値を選択します),つぎに円の中心となる点を指定します。 Plus では,数値ぶんの移動ツールを使っても,ある点から数値ぶん離れた点は作図できません。
図形の色や塗りつぶしに使うカラーパレットは36色の色と5レベルの灰色を選択できますが,内部では1600万色の色を表示できるように設計されています。たとえば,三角形の内部を塗りつぶした場合,その色は赤(red),緑(green),青(blue)の3原色を数値で指定することができます。その数値を三角形の面積などの測定値に指定すれば,アニメーションを使って三角形を変形させると,形に応じて色を変えることができます。
1つのテキストボックスで,個々の文字の大きさ,書体,色,スタイル(下線付きなど) を設定することができます。テキストボックスには,ラベル,数値,方程式を入れることができ,図が変形された場合,更新されます(ただし,日本語入力中にこれらのラベル,数値,方程式を入れると,日本語入力がおかしくなりますから,まず日本語の入力を終えてから,文頭にラベル,数値,方程式を入れるようにしてください)。 テキスト入力はコメントツールを使います。ラベル,数値,方程式をテキストボックスにいれるには,カーソルを移動し,「この数値を入れる」というメッセージが出たところでクリックします。
Plusでは,軌跡で格子点を動点に指定することができます。右の図は,△ABCの辺またはその延長線上に,平面上の任煮の点Mから垂線をおろし,その垂線の足を3頂点とする三角形A'B'C'をつくり,その面積の大きさを半径とする,格子点を中心とした円を全平面に描いたものです。△ABCの外接円の近くの格子点の円は小さくなっています。これは,点Mが外接円上にあるとき,垂線の足である3点が一直線上にあること(オイラー線)を実験で確かめたものです。
Copyright 1998-2022 Naoco Incorporated. All right reserved.